2020年米大統領選、予想の答え合わせ

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2020年11月4日、当サイトは「【米世論調査】今回も不正確 バイデン氏の大幅リードを予測・・・実際は大接戦」と書いた。大接戦という後半は当たったが、答えはバイデン306票、トランプ232票だった。当時の見出しを、選挙結果と公的記録で答え合わせする。

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2020年9月〜12月、この見出しが並んでいた

【当たり】「大幅リードではない」は、結果に近かった

9月の「10ポイント差」と、11月4日の「実際は大接戦」は同じ話ではない。最終的な選挙人投票はバイデン306、トランプ232。バイデンが勝ったという大筋は外していないが、接戦州の差は小さく、「大幅リード」という見立てをそのまま全国の勝敗の確実さに変換できる結果ではなかった。

見立て その後
バイデン大幅リード △ 勝利はしたが、AAPOR評価では2020年の州別世論調査の誤差は過去20年以上で最大級
実際は大接戦 ◎ 「大幅リード」よりは実態に近い

【外れ】「トランプ圧勝」「バイデン完全終了」は選挙結果にならなかった

討論会直後の「トランプ圧勝」や、ハンター・バイデン氏のPC報道を受けた「バイデン完全終了」は、選挙の勝敗を予告する見出しとしては外れた。議会の公式記録に残った最終結果は、バイデン306票、トランプ232票である。

報道の真偽や討論会の勝敗と、選挙人を過半数取ることは別の命題だ。ここでは「ニュースが存在したか」ではなく、「その見出しが示した結末になったか」を判定した。

【外れ】「不正の証拠が出る」は、公式記録で確認できなかった

選挙後には「不正投票の証拠」が出るという見出しが続いた。しかし、選挙インフラを所管する米政府機関の合同声明は、2020年選挙を「米国史上最も安全な選挙」とし、投票システムが票を削除・紛失・変更した証拠はないとした。少なくとも、見出しが予告した決定的証拠は公的に確認できなかった。

「There is no evidence that any voting system deleted or lost votes, changed votes, or was in any way compromised」
— 米国選挙インフラ政府調整評議会・選挙インフラ部門調整評議会(2020年11月12日)

【整理】最高裁の要求却下と、選挙結果が覆るかは別問題

2020年12月、テキサス州が他州の選挙結果を争う訴えを起こしたが、最高裁は原告適格を欠くとして訴えを退けた。これは「最高裁はトランプ寄り」という評判の答え合わせではない。少なくとも、選挙結果を覆す判決が出るという筋書きは実現しなかった。

問い 判定
最高裁がトランプ側の要求を認めるか × 外れ。訴えは退けられた
裁判を通じて選挙結果が覆るか × 外れ。議会記録はバイデン306、トランプ232

答え合わせ一覧

2020年に言われていたこと 判定
バイデン氏が大幅リード △ 不正確(勝利はしたが、州別調査の誤差が大きかった)
実際は大接戦 ◎ 当たり
トランプ討論会圧勝/バイデン完全終了 × 外れ(選挙人はバイデン306)
不正投票の決定的証拠が出る × 外れ(政府合同声明で証拠なし)
最高裁が結果を覆す × 外れ(訴えを退けた)
結論:5項目のうち当たりは1つ、外れが3つ、不正確が1つ。選挙結果そのものより、途中の材料を最終結論に膨らませた見出しのほうが、長く残った。

出典

判定は、見出しのリンク先ではなく、選挙結果・政府声明・裁判所命令・専門家団体の検証を突き合わせた。

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